羽二重団子

漱石や子規も食した、江戸時代から続く味を支える

昔ながらの生醤油の焼き団子と、渋抜き潰し餡団子の2種類の味が楽しめる「羽二重団子」。
山形産の米粉を抜いた、美しい光沢と粘り、そしてシコシコとした歯触りが特長。
「毎日2種類の団子が同じ位の数ずつ売れるのが不思議ですね。 江戸の食文化を細々とでも現代に継承していきたいと思います」

Message

2015年6月に導入した、飯田製作所製の蒸練機。
「品質が安定するようになりました。
静かなのでホールからの注文指示も聞こえやすいですね」と、スタッフの村越さん。

導入効果

  • 細部の微妙な調整が容易なため、品質が安定。
  • 計器が見やすく、作業効率がアップ。
  • 静かなので、ホールスタッフとの連携が容易に。

「芋坂も団子も月のゆかりかな」
 根岸の俳人・正岡子規が贔屓とし、夏目漱石の「吾輩は猫である」、司馬遼太郎の「坂の上の雲」など、多くの文芸作品に登場する根岸いも坂「羽二重団子」は、文政二年(1819 年)創業の由緒ある名店。手入れの行き届いた庭に、餡と生醤油焼、渋茶に想いを馳せれば幽玄の二百年、根岸の里が蘇える。
 羽二重団子では、店主自ら夜も明けないうちから仕込みを始め、その日の味を確かめて、こだわりの団子を作り続けている。
「早朝に電話しても素早く対応してくださる飯田製作所さんのアフターサービスには、全幅の信頼を寄せています。新型の蒸練機を導入するときも、迷うことなく飯田製作所さんに決めました」と澤野社長の信頼は厚い。
 新型の蒸練機は調整が楽で機能性も高く、職人さんの負担も軽減される。また、安定した効率性と品質も特長だ。羽二重団子の家訓「よそが300 搗くなら、うちは600 搗きます」を陰で支える働き者といえる。
 「その日の団子はその日に召し上がっていただく。毎日でも飽きがこない粘りと腰が身上。漱石、子規をはじめ多くの方々に愛される一貫伝承の羽二重団子をご賞味ください」。

▲羽二重団子の味を支える飯田製作所の機械。奥が新しく導入した蒸練機。オールステンレス製なので、衛生面、耐久性に優れているのも美点

Profile

羽二重団子

東京都荒川区東日暮里5-54-3
TEL 03-3891-2924
http://www.habutae.jp/

JR・京成「日暮里」駅から徒歩5分ほど、芋坂の横に店を構える「羽二重団子」。丁寧に焼き上げられた団子は、趣のある庭を愛でられる落ち着いた店内で、遠い昔の江戸に思いをはせながら味わうことができる。生醤油の焼団子、渋抜き漉し餡団子の2種類の団子のほか、羽二重団子独特の漉し餡と生地種を、一滴のしずくに見立ててつくった「しずくあん」も人気。口の中に広がる、小豆の風味とうるち米との調和が楽しめる。